近年、メディアにシェフが登場することが増えてきました。
ひと口にシェフといっても業態はさまざまですが、それくらいシェフが注目されているのでしょう。
それと同時に、シェフと付き合いたい・結婚したい女性も増えています。そんなシェフとの出会いや結婚を望んでいる人のための「仕事内容」「休日」「やりがい」などを紹介しています。
シェフとの出会いを見つけても、シェフへの理解を持っていなければ、うまくいかないかもしれません。
シェフの仕事内容を理解していれば、他のライバルよりもリードできる可能性があります。
しっかりチェックしていきましょう。
シェフの仕事内容は料理だけじゃない
シェフの仕事というと、まず思い浮かぶのが料理でしょう。しかし、実際は料理だけがシェフの仕事ではありません。
最近はシェフの定義があやふやになってきていますが、シェフは料理人のなかでもトップクラスで、料理長を指します。厨房のすべての責任を負うため、料理以外にもやらなければいけない仕事がたくさんあるのです。もちろん調理も行いますが、他の料理人が調理したものを味見するのも大切な仕事のひとつ。また見習いの料理人がいれば教育も仕事のひとつですし、料理以外にも原価計算やマネジメントなども重要な仕事になるでしょう。
お店によっては「日替わりランチ」や「今月のディナー」など限定の料理を出しているところもありますが、この場合は献立も考えることになります。
オーナーシェフになるとすべての仕事をシェフが負うため、とても大変です。調達から調理、最終チェックまですべて行うのがシェフの仕事になります。
大手のホテルや三ツ星クラスのレストランになると、管理責任者としての仕事のほうが多くなることも珍しくありません。それがシェフと呼ばれる仕事内容になります。
シェフの主な仕事内容
シェフはやるべきことが多いため、仕事内容が豊富です。
しかしそのなかでも「必ずやるべき仕事」があります。
それは「年間計画」「メニュー開発」「オペレーション」「技術指導」「人材育成」「コミュニケーション能力」「仕入れルートの確保」「予算管理」です。必ずやるべき仕事だけでもたくさんあることが分かります。
まず年間計画ですが、その年のシェフとしてやるべき仕事の計画です。年のはじめ、または昨年に年間計画をある程度考えておくと、比較的仕事に取り組みやすくなります。すべてのシェフが年間計画を立てているわけではありませんが、ざっくりと決めておくほうが働きやすくなるのです。
次にメニュー開発です。旬や時期などによって食材も異なりますから、とても重要な仕事になるでしょう。
オペレーションは、従業員が安心して働くために欠かせません。仕事の役割分担をきちんと決めることでスムーズに仕事が進みます。
技術指導と人材育成も、シェフにとって大切な仕事のひとつです。技術指導では、スタッフの成長にも繋がりますし、人材を育成することで質の高いスタッフが生まれます。
コミュニケーション能力が求められるのは、シェフがさまざまな仕事を担当するためです。人の上に立って仕事をしますから、コミュニケーション能力が仕事に欠かせません。
仕入れルートをきちんと確保することで業者とのスムーズなやり取りができ、料理や仕事にも役立てることができるはずです。
利益を考えながら料理の献立を決める
献立を考えるのはシェフにとって大切な仕事になります。ただ旬の野菜を使うだけでなく、きちんと利益も考えなければいけないからです。
どんなに魅力的な献立を考えても、注文してくれるお客さんがいなければ意味がありません。そのためには、利益を考えて料理の献立を考えることはとても重要になるでしょう。価格について、お客さんが喜んでくれる、注文が多い、など。お客さんが喜んでくれるか、注文が多いかは実践してみないことには分かりませんが、それを踏まえた上で献立を考えるのもシェフの大切な仕事といえます。
ちなみに、献立の基本的な考え方は
1.料理のテーマ、2.主菜、3.主菜に合った副菜、4.汁物。
業態によって異なりますが、献立を考えるときは利益もそうですが「食べてもらう人にどう感じてほしいか」ということも重視して決めていきます。
コックのマネジメントもする
先にも述べましたが、コックのマネジメントもシェフの仕事内容のひとつになります。いわゆる教育や育成です。働いているのはシェフだけではなく、シェフの見習いもいますし、コックとして働いている人もいます。いわゆる従業員がいるわけですから、お客さんにきちんとした料理を提供できるようにコックのマネジメントも欠かせません。そのため、シェフは「マネジメントスキル」も求められるでしょう。
マネジメントがきちんとできているお店は、従業員との意思疎通も十分できているのでスムーズに仕事が進み、お客さんに良い料理を提供することができます。
シェフの1日の仕事内容
ひと言でシェフといっても勤務先はさまざまですから、すべてのシェフが同じ仕事内容というわけではありません。1日の仕事も、シェフによって異なるでしょう。ここでは、一般的なレストランで働くシェフの1日の仕事内容について調べてみました。
8時頃に出勤したら、店に届いている食材を確認します。
そのあとランチとディナーの仕込みをはじめ、11時頃にスタッフミーティングが行われます。ここで、スタッフに1日のスケジュールを確認することになります。予約客がいる場合はスタッフ同士で確認。ランチ営業に向けてきちんと準備をします。
11時30分頃、営業が開始されます。下積みはホールでの配膳や厨房では洗い場を担当することになります。シェフは、味見のチェックや厨房で働いている従業員の指揮を行います。ランチ営業の終了時間はお店によって異なりますが、大体14時〜15時頃に終わるでしょう。
ディナーの時間まで空いていますので、一旦クローズし昼食・休憩を取ることになります。
下積みの場合は、仕込みや掃除などがありますので休憩はほとんどないと考えておきましょう。人気店の場合、この時間にシェフは取材や打ち合わせなどがあります。
17時頃、再びスタッフミーティングが行われ、30分頃にディナー営業開始です。シェフは閉店まで調理や味付け、従業員の指揮を行うことになるでしょう。
23時頃、営業終了(クローズ)。シェフは片付けをして帰宅しますが、従業員は後片付けや掃除、明日の用意などをして帰宅することになります。
シェフの仕事のつらいところ
シェフは、調理をするだけが仕事ではないことが分かりました。そのため、シェフは思っている以上に大変です。業態によって差はあるものの、休みもほとんどありませんし、意外にも体力が必要になります。筋トレに励んでいるシェフ、ジムに通っているシェフは意外と多く、それはシェフがかなり体力を必要とするからです。ベテランの料理人でさえハードと言いますから、下積み時代となるとなおのことでしょう。
シェフは、料理ができるだけでは残念ながら務まりません。シェフを目指している人は、そこもきちんと理解し、またシェフとの結婚を望んでいる女性も理解が必要になるでしょう。
休みがほとんどない
シェフは、従業員が休みのときも働いています。料理だけが仕事ではないため、料理をしていないときも常に働いているのです。そのため、休みがほとんどないと言われています。
シェフと聞くとかっこいい職種と思われがちですが、苦労が多いのもシェフです。シェフと結婚していれば、なかなか休みが合わず一緒に過ごせないかもしれず、子供がいても、子供との時間が少ないかもしれません。それくらい、シェフは休みが少ないのです。
意外と必要な能力が体力
先にも述べましたが、意外にも体力が必要です。
マネジメントスキルやコミュニケーション能力も求められることから、さまざまな能力が求められるでしょう。
ここまで説明していて、シェフが料理を作るだけの人でないことは分かったはずです。数値管理や原価計算、販売価格など考えること、やるべきことはたくさんあるでしょう。
仕事内容は大変そうだがシェフのやりがいは大きい
やるべきことが多いからこそ、やりがいを感じられるのがシェフという仕事です。
仕事内容だけを見るとゲンナリするかもしれませんが、成功したときは達成感がありますし、また店舗全体の評価が上がったときは非常にやりがいを感じることができるでしょう。
どんなにトップクラスのシェフでも、料理の評価が低いこともありますし、お店の評価が下がってしまうこともあります。
それを挽回できれば、大きなやりがいになることは間違いありません。それは自身の能力を十分に活かせるからでしょう。