「もし収入が安定している公務員になれたら人生勝ち組!」
「就職するなら公務員が良いって聞くけど公務員って何してるの?」
公務員は給料が安定してもらえますし、休みもしっかり取れるイメージが強いため、とりあえず公務員になろうって考える人も多いです。
ただいざ公務員になろうと考えた時に、ふと疑問に思うのが公務員の仕事内容でしょう。公務員になったらどんな仕事をするのか、本当に公務員で良いのかなど考えてしまいます。
また公務員と一言で言っても、公務員の種類は様々です。仕事内容もガラリと変わるので、公務員の何になりたいのかで決めるとよいでしょう。
そこで今回は公務員の仕事内容についてまとめてみました。
公務員の仕事内容は職種によって大きく変わる
公務員と一言で言っても、公務員には様々な職種があり、その職種によって仕事内容は違います。
公務員=安泰と考える人も多いですが、実は薄給で忙しい公務員もいるのです。
しかし逆に高収入な収入が安定している公務員もいますし、どちらにせよ公務員にはクビになりにくい大きなメリットがあります。
職種によっては仕事内容が激務で高級な公務員もいれば、仕事内容が楽で薄給な公務員もいますが、楽で高級な公務員はいません。
ただどの公務員も安定した収入は見込めますので、学生の頃から公務員を目指して働く人も多いです。景気が悪くてもある程度の生活は保障されるので公務員という肩書のメリットは大きいと言えます。
ただ仕事内容は職種によって全く変わってきますので、安定した収入狙いで公務員になりたい方はその仕事内容で、公務員の何になりたいのか決めてはいかがでしょうか?
国家公務員と地方公務員の2つに仕事内容は大きく分けられる
そもそも公務員は国家公務員と地方公務員の2つに分けられます。
国家公務員は国に雇われており、地方公務員はそれぞれの都道府県や市町村に雇われる公務員です。
一般的には国家公務員のほうが激務で高給な公務員であり、いわゆる日本のエリートといった身分の人たちで占めています。
国に雇われているため、全国転勤がありますし、仕事は大変ですが、地方公務員を管理するような役職の仕事をする公務員も多いです。
例えば警察官の97%は地方公務員ですが、残りの3%の国家公務員は全国の警察署を取りまとめる警察庁に勤めていたり、地方の警察署の管理職についていたりします。
官僚なども国家公務員であり、日本の先頭に立って国を引っ張っていく仕事をするのが国家公務員の特徴です。
管理職が多い国家公務員に対し、地方公務員のほとんどは現場で担当する地域のために働いています。
市役所職員や消防士などもそうですが、行政職でも地方の行政に関わる仕事をするため、管轄エリアの市民のために働くことが多いです。
そのため地元に尽くしたいと考える地方公務員はたくさんいます。
国家公務員と地方公務員には給料や全国転勤の有無など様々な違いはありますが、今回は特に仕事内容の違いについて詳しくまとめてみました。
国家公務員の職種別に見た仕事内容
特別職
国家公務員の特別職は選挙や国会の議決によって選出されたり、政治的に任命されたりする人が多いです。
つまり国家公務員の特別職のほとんどは内閣総理大臣や国務大臣など公務員の中でもトップの位置に立って働く人達のことを指します。
国会系で働く人が多くを占めており、国を引っ張っていくことが仕事です。
かなりの学歴が必要ですし、場合によってはコネも必要かもしれません。
ストレスで倒れる人がいるほど激務な仕事ですが、その分給料もトップクラスです。
ただ国家公務員の特別職というと、官僚職が多いものの、一番多いのは自衛官です。自衛官は防衛省の管轄になるため、国家公務員の特別職として扱われています。
一般職
国家公務員の一般職は特別職のキャリア官僚が決めた政策を実際に運用していくのが仕事です。
1つの省庁に勤務が決まると、一生その分野の仕事をしていくため、1つの分野を突き詰めて働くことができます。
官僚が出した案をもとに制度作りや事業をしていきますので、仕事内容によっては歴史に残るような仕事に携わることも可能です。
日本という国を良い方向に変えていく手伝いをしたいと思う方に向いている仕事だと言えるでしょう。
総務省や外務省などの省庁勤務もあれば、法務局や検察庁など省庁の出先機関での勤務もあります。
専門職
国家公務員には資格などが必要になることもある専門職もあります。
国税専門官や裁判所事務官などもあれば、最近世間でも知られるようになりつつある労働基準監督官など法律に関係する専門分野の職が多いです。
また長年勤務すると得られる資格もあるため、自分の好きな専門分野に一生関われる仕事をできるメリットがあります。
お金や法律に関する仕事であり、悪いことをしている人を暴いたり裁いたりしますので、言われようのない悪意を向けられることもありますが、日本のために働きたい熱意を持った人が多いです。
公安職
公安は社会や公衆の無事や安全を守るために働いています。
法務教官や刑務官、海上保安官、皇宮護衛官、入国警備官などあまり聞き慣れない仕事をする公務員が多いです。
国家公務員ですので、国全体の治安維持に務める内容の仕事をしています。司法で治安を守る仕事であったり、外敵から日本を守るための仕事であったりなどが国家公務員の公安職の仕事内容です。
地方公務員の職種別に見た仕事内容
特別職
地方公務員の特別職は国家公務員の特別職と同じように政治的な内容の仕事をする公務員が多いです。
地方公務員ですので、都道府県知事や市町村長、地方議会の議員などが特別職にあたります。
都道府県や市町村のトップに立ち、政治を行い、管轄する地方のために尽くす仕事がほとんどです。
また行政の仕事だけではなく、非常勤の消防団員や水防団員も地方公務員の特別職にあたります。
地方公務員の中では給料も高いですが、自治体によって給料も変わりますので、仕事をするエリアの規模に比例して給料に差が出ると言っても過言ではありません。
都会のほうが住んでいる人も多いため、仕事も給料も増えます。ただ地方だからと言って楽な仕事ではありません。何か不祥事を起こせば、一般人よりニュースなどのメディアで取り上げられますし、何かとプレッシャーは大きい仕事です。
一般行政職
地方公務員の一般行政職は事務系の仕事のことを指します。
国家公務員の一般職は一つの分野を専門としますが、地方公務員の一般行政職は逆に多数の分野に携わることが可能です。
区役所や市役所に勤めることも多く、約3~4年の周期で部署が変わりますので、浅く広く仕事をすることができます。
デスクワークが中心なことが多いものの、書類作りだけではなく、時期によっては花火大会などの地域のイベントに関わることも多く、自分の好きな町に貢献したい人に向いている仕事が多いです。
自治体にもよりますが、定時にきっちり上がれる仕事場も多いため、プライベートの時間を大切にしたい人は地方公務員の一般行政職を狙ってみると良いでしょう。
資格・免許職
地方公務員には資格や免許を持っている人のみが働ける仕事があります。
保育士や教師、栄養士や看護師、薬剤師などが資格・免許職としての地方公務員として挙げられるでしょう。
特定の大学を卒業しなければつけない仕事も多いです。
資格・免許職の仕事内容はそれぞれの専門分野を突き詰めて働きますので、国家公務員の専門職と似ています。
また資格や免許を持っていれば再就職できる仕事が多いため、大学で資格や免許だけ取っておいて、他の仕事を経験してから公務員を目指すという人も少なくありません。
技術職
地方公務員の技術職は「土木」「建築」「機械」「電気」などの区分ごとに分かれており、一般行政職と違って、自分のやりたい分野の技術職を突き詰めて働くことができます。
区分によって仕事内容は違いがあり、例えば土木職では道路や公園などの管理をしたり、再開発の指導をしたりなどまちづくりに関する内容の仕事が多いです。
建築職であれば、公共の建築物だけではなく、地方一体の都市全ての建築物をチェックしたり、問題があれば整備したりします。
技術職の仕事内容は専門的なのですが、働いている地域に貢献するという点ではどの区分においても共通していると言えるでしょう。
公安職
地方公務員の公安職は国家公務員の公安職と違って、地域に貢献する仕事内容となっています。
つまり地域の治安を守る警察官や有事の際に市民を助ける消防士などが公安職の地方公務員として挙げられるでしょう。
地域で何かあった場合はすぐに出動を命じられる仕事ですので、公務員の代名詞とも言える9時17時勤務はほとんどありません。
24時間勤務の警察官や消防士が多いため、不規則な勤務体系です。
またデスクワークの多い公務員の中では体力系の仕事が多く、体を鍛えておかなければいけないとも言えます。
特に消防士は重い防護服を着て仕事をしなければいけないため、休みの日は筋トレをしているなど毎日忙しいです。
デスクワークはあまり好みでなく、体を使って働きたい人は公安職の公務員を目指すと良いでしょう。
公務員の仕事内容はどれも国のためにある
公務員と一言で言っても職種によって仕事内容は幅広いです。
事務系のデスクワークが中心の仕事もあれば、1つの専門分野を極める仕事、体力が必要な仕事など公務員によって仕事内容は違います。
ただどの仕事にも共通して言えるのは国や地域、国民のために働いているという点です。
ときには自分の家庭よりも優先して、国のために働かなければいけない仕事でもありますので、愛国心がなければやっていけない仕事とも言えるでしょう。
世間では「公務員=楽」というイメージが先行して勘違いしてしまう人も多いですが、公務員もそれなりに忙しい内容の仕事をしています。
仕事が楽だから公務員になるというよりも、国のために働きたいという気持ちであったり、お世話になった地域の人たちのために働きたいという人にとってはとてもやりがいのある仕事内容だと言えるでしょう。
公務員はそれぞれで仕事内容が異なりますので、まずは自分がどんな分野の仕事をしていきたいのかで決めるのが良いです。