「看護師ってどんな仕事内容で働いているの?」
「看護師は仕事内容がきついって言うけど本当?」
看護師と聞いて知らない人はいないほど、私たちの生活では看護師という仕事が必要とされています。実際に看護師は人員不足の問題があるため、資格さえあればいつでも働けるメリットのある職業として、看護師を目指す人も多いです。
ただ看護師の仕事内容を細かく知っている人は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は看護師の仕事内容について細かくまとめてみました。
看護師の仕事内容はハード?
まず看護師の仕事内容ですが、かなりハードなことで有名です。
夜勤があるなどの特殊な勤務時間によるハードさもあるのですが、仕事の内容に向き不向きがあったり、配属先によって忙しさに違いがあったりなど看護師によってハードさにも差があります。
また最近は男性の看護師が増えてきたものの、まだまだ看護師は女性社会ですので、人間関係で苦労する看護師が多いのも事実です。
労働面だけでなく、人間関係の面でもハードな仕事内容となる看護師ですが、直接人の役に立つ仕事であることからやりがいを感じて働く看護師はたくさんいます。
ただ前述したように、看護師の仕事内容によっては向き不向きがありますので、やりがいを持って働き続ける内容の仕事ができるのかを確認しておいたほうが良いでしょう。
今回は勤務先や資格、配属先によって変わる看護師の仕事内容についてもまとめていますので、看護師になってからどういう仕事ができるようになるのか知っておくことをおすすめします。
看護師はどこで働くの?勤務先は?
看護師が働く場所と言えば病院なのですが、一言で病院と言っても、病院にも種類があるため、看護師によって仕事内容はガラリと変わります。
看護師の勤務先は大きく分けると3つに分けることが可能です。
【看護師の勤務先】
- 病院
- 診療所
- 医院(クリニック)
それぞれ違いがあります。
病院は一般的に入院用のベッドが20台以上ある医療機関のことであり、診療所は20台未満です。
また医院はクリニックとも呼ばれることもあり、多くは入院施設のない病院のことを指して言います。非常に小規模であり、個人でやっているところが多いです。
勤務先によっては看護師の仕事内容は大きく変わってきます。
例えば看護師と言えば夜勤が当たり前のような認識があるものの、夜勤があるのは入院患者のいる病院だけです。
つまり入院患者がいない診療所や医院などは夜勤のない勤務体系で看護師として働くことができます。
夜勤がないぶん夜勤手当などは出ませんので、給料は低くなってしまいがちですが、夜勤をせずに日中だけ看護師として働きたい方は入院施設のない医療機関で働くと良いでしょう。
正看護師と准看護師で仕事内容は違う?
看護師は正看護師と准看護師の2種類に分かれています。
法的な違いとしては、簡単に言うと正看護師が国家免許、准看護師が地方免許のような位置づけです。
ただ立場としては違うものの、仕事内容でみるとそれほど差はありません。
国家免許だからといって正看護師のほうがダントツで忙しいということはないです。
しかし准看護師は法的に独断で診療行為をすることは許されておらず、医師か正看護師の指示を受けなければ、業務を行えないように決められています。
そのため待遇に違いは出ることが決まっており、看護師長などの看護師の中でも管理職へなるためには正看護師でなければいけません。
ただ違いはそれくらいです。その違いだけで仕事内容はほとんど同じ、さらに給料は正看護師の方が高い傾向にあるため、できれば正看護師の方を目指した方が良いと言えるでしょう。
看護師は種類ごとに仕事内容が変わる
看護師は病院の中で部署ごとに役割が決まっており、全員の看護師がすべての業務を行うわけではありません。
最初にどの部署で働くのか希望を出せる病院も多く、入院施設のある大きい医療機関であればあるほど、部署の数も増えて仕事内容に違いが出ます。
- 外来看護師の仕事内容
- 病棟看護師の仕事内容
- オペ室看護師の仕事内容
- ICU看護師の仕事内容
今回はこちらの代表的な4種の仕事内容を紹介していきましょう。
外来看護師
外来という名の通り、病院の外から来た患者さんに対応する看護師です。
外来では体の不調を訴えに来る人や緊急で処置しなければいけない人など様々なタイプの患者さんがやってきます。
そこで医師がスムーズに処置をこなしていくための手助けをするのが外来看護師です。
診療科によって仕事内容が変わるものの、共通しているのは外来の患者さんに対応するというところでしょう。
ちなみに手術のない病院であれば緊急性のある患者さんが運ばれてくる可能性はありません。また内科であれば予防接種シーズンなどに予防注射を打つのは看護師の仕事となることが多いです。
他に外来看護師の具体的な仕事内容と言えば、患者の血圧測定や医師に聴診器を渡すなど医師の診察介助を行ったり、入院患者の診察を行ったりします。
病棟看護師
病棟看護師はその名の通り、病棟での勤務が主になりますので入院患者の世話をします。
病棟では患者さんの様子を見ながら、注射や点滴の必要がある患者さんに処置を施したり、身体が動かせない患者さんには体を動かしてあげたりなど、その患者に合わせて適した処置をすることが主な仕事内容です。
外来看護師は一時的に患者と関わりますが、病棟看護師は長い期間同じ患者と過ごすため、毎日しっかり観察して、異変があれば医師に報告をする必要があります。
患者さん自身のことだけでなく、患者の家族への配慮なども気にかける必要があるため、患者に一番近い距離で仕事をすると言っても過言ではありません。
オペ室看護師
オペ室看護師は名前の通りオペ室で働く看護師のことです。
医療ドラマなどでよく見かけることがあると思いますが、執刀医に医療器具を渡したり、状況に合わせて投薬したりする内容の仕事をします。
オペ室看護師はただ医師の指示を待つだけでは初動が遅れてしまいますので、患者の容態をしっかり観察しながら素早く行動しなければいけないので、手伝いのような仕事内容だからと言って気は抜けません。
執刀中は看護師の仕事1つで成功率が変わると言っても間違いではないです。
手術はチームで行うものですので、周りの医師とのチームワークも重要となるでしょう。
ICU看護師
ICUとは集中治療室とも呼ばれており、命が危険な時に使用されます。
ICU看護師はその名の通りICUで勤務する看護師のことであり、表面的な仕事内容は病棟看護師とあまり変わりません。
ただ命に危険がある状態にいる患者が多く、患者さんに対する働きかけはもちろん、家族に対する精神ケアなど、非常に気を遣う場面が多い仕事でもあります。
またICUには高度な医療機材も多く置いてあるため、ICUに配属になってから勉強することも多いです。
ただ看護師はどこの配属になっても勉強することは山積みですので、ICU看護師のみが勉強するわけではありません。
そういった医療機材に興味がある方はICUへの配属を希望してみると良いでしょう。
追加で資格が必要な看護師の仕事内容もある
主に4種の看護師の仕事内容についてまとめてみましたが、看護師の中には要資格で出来るようになる内容の仕事もあります。
認定看護師
認定看護師とは認定看護師認定審査に合格した看護師のことを言います。
特定の分野において十分な知識や技術を持っていることを表す資格であり、看護師の中でもエース級の実力を持った看護師です。
資格の期間が5年しかないため、今の時代の医療に強い看護師であるとも言えるでしょう。認定看護師は特定の専門分野に強い看護師だからこそ、その分野に置ける指導や相談などの役割を担います。
看護実践だけでなく、他の看護師への指導や相談を受ける内容の仕事が増えると考えると良いでしょう。
専門看護師
専門看護師は認定看護師と似ており、看護のスペシャリストとも言える資格です。
認定看護師と同じように資格の期間は5年と決まっています。
認定看護師の違いと言えば、認定看護師は高い看護技術を持った看護師であり、専門看護師は患者へのケアや医療者との的確な連携技術などの看護ケアを極めた看護師であることです。
専門看護師は病院内だけでなく、各医療施設との連携を図ったり、看護技術の研究活動を行ったりなど、仕事は多岐にわたります。
専門看護師にしろ、認定看護師にしろ、どちらも看護師の中でトップクラスというのは同じですので、看護師として医療現場を引っ張っていきたいと考えている方は資格取得に向けて目指してみると良いでしょう。
看護師といっても人によって仕事内容は違う
今回は看護師の仕事内容について簡単にまとめてみました。
看護師という仕事は日本人なら誰でも知っているほどメジャーですが、詳しい仕事内容となるとあまり知られていません。
看護師は人によって扱っている仕事内容に大きな違いがあります。
看護師になりたいと考えている方は、自分が看護師になったらどのような仕事をしたいのか先に考えておくのも良いでしょう。
勤務先、配属先、資格など様々な要因で看護師の仕事内容は変わります。
もし看護師を目指しているのであれば、今のうちに将来やりたい仕事内容をイメージしておくと、試験勉強などもイメージしやすく、はかどりやすいのでおすすめです。