もしこれからエンジニアの方と結婚したいと願っているのであれば、エンジニアがどんな職業であり、どのような仕事をしているのか、という点については知っておかなければならないでしょう。
交際している時にも相手の仕事について知っておくことで話題が広がりますし、結婚した後であればなおさら配偶者の仕事に理解を示し、支えていかなければなりません。
エンジニアの仕事はシステム系や機械系など、どのような分野で働いているかによって大きく異なります。
どのような分野のエンジニアがどんな仕事をしているのかを知らないという方のために、エンジニアの従事する仕事について考えましょう。
エンジニアの仕事内容を簡単に説明すると...
エンジニアとは、一般的には様々な分野で活躍していく技術者全般を指します。
工学の分野で活躍しているエンジニアがとくに多く見られるのですが、物理や数学にも通じていなければならないので、誰にでもなれる仕事というわけではありません。多くの場合で、エンジニアは理系の学校を卒業していて、資格を取得したのちに就職して技術を身につけています。
私たちの周りにある電子機器、特にスマートフォンなどは、エンジニアたちが開発してくれたものです。
パソコンのセキュリティやメールのサーバー、食品生産の機械、自動車部品など、生活に欠かせない様々な機械もエンジニアの働きの成果と言えます。エンジニアというと私たちの普段の生活とは縁遠いように思えるかもしれませんが、このように密接に関係しているのです。
エンジニアとして働くためには、自分の専門分野だけを勉強すれば良いというわけではなく、関連する幅広い知識を身に着けていかなければなりません。
そのため、実際に働き始めてからも学ぶことが多く、会社から支援を受けて更なる資格取得を求められることもあります。
高度かつ専門的な知識と技術を使って、生活を豊かにする機械・システムを作るのが、エンジニアの仕事と言えるでしょう。
エンジニアにも種類があり、仕事内容は様々
エンジニアの仕事と一口に言っても、いろいろな種類があります。
というのは、エンジニアという仕事があくまで総称であり、その中にはいろいろな分野に分かれているからです。ちなみにIT系のエンジニアは多くの企業に求められています。
エンジニアの仕事としてはシステムエンジニア、ネットワークエンジニア、インフラエンジニア、機械系、電気系、自動車系などのエンジニアが様々な仕事をしています。
ではそれぞれの仕事内容を見てみましょう。
システムエンジニアの仕事内容
今人気の職業の筆頭と言われるのがシステムエンジニアです。
SEという略称でも呼ばれますが、簡単に言うとコンピュータシステムの設計をする技術者です。
ソフトウェアの開発をはじめ、さまざまなプログラムの作成を行わなければなりません。
顧客や企業があるシステムを作ってほしいと思ったとします。
例えば顧客データの管理や商品の在庫管理のためのシステムであれば、どんなシステムにしたいか、どのような目的で作ってほしいのかを聞き取り、適合するものが出来上がるよう、基本的なシステムの設計を行うのがシステムエンジニアの仕事となります。
その後の細かい点は別のプログラマーがプログラムを組んでいくことになりますが、一からシステムを開発していくのはシステムエンジニアなので、プロジェクトの根幹を担うとても重要な仕事なのです。
ネットワークエンジニアの仕事内容
ネットワークエンジニアは、プログラムの開発だけではなく、コンピューターネットワークの構築、保守点検も行なっていき、ネットワーク全体を管理する技術者です。
ネットワークを設計し、構築するための専門的な技術や知識が必要となります。
またソフトウェアのセットアップも行なわなければいけません。ネットワークに障害が発生した場合には、その修正や原因の究明、再発防止のための改善なども業務になるでしょう。
その後でクライアントから別の要望が出てくれば、その要望に合わせてプログラムを変更するなど運用も行わなければなりません。
とはいえ、これらの作業をすべて一人で行うわけではありません。他のエンジニアと相互にコミュニケーションをとり、協力しながら行う必要があります。
インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアは、ITインフラを整備するエンジニアのことです。
ネットワークシステムの中のサーバー管理を行ない、サーバーの構築のみならず運用、改善なども担当していきます。ITインフラとは、わたしたちが24時間いつでもインターネットを使っていくためにとても重要な基盤です。
たとえば、ネットワークのサーバーなどのハードウェア、パソコンのOSなどのソフトウェアがあります。このどちらにもインフラエンジニアは関わっているのです。
顧客がどんなITインフラを望んでいるのかを聞き取り、その後のITインフラの設計、運用、保守、監視までを行います。
安心してインターネット上での取引や業務を行うために、必要な技術者がインフラエンジニアと言えるでしょう。
機械系エンジニアの仕事内容
機械系エンジニアとは、基本的に工場用などの様々な機械の開発を行なっていく技術者のことです。
食品などを大量生産するためには、食材の加工から生産するまでの機械が必要ですし、精密機械を大量に作るためにも機械が必要になります。
さらに機械の制御を行なうための設備も作らなければいけません。
機械系エンジニアは、顧客からどのような目的で機械を作りたいのか、どのような使用にすべきなのか、どのような性能が欲しいのかを聞き取って、その顧客の願いを反映した機械の提案をして、開発・運用・管理などを行います。
電気系エンジニアの仕事内容
電気系エンジニアは、主に電子部品を使った電気製品のための技術者です。
半導体などをはじめ、電子レンジ、冷蔵庫、テレビなどの新商品の開発を行います。顧客のニーズをいち早く読み取り、それに合った電気製品の開発が求められるでしょう。
電気主任技術者などの資格を持っていると就職に有利になる可能性があります。
自動車エンジニアの仕事内容
自動車エンジニアはその名の通り新しい自動車を開発するエンジニアのことです。
日本のガソリン車はすでに世界に誇れるクオリティを持っていますが、現在ではハイブリッド車、また電気自動車を開発する技術者がさらに求められています。
担当によって業務内容が異なり、車の本体を開発するエンジニアもいれば、衝突実験をするエンジニア、走行実験に集中している技術者などさまざまです。
自動車は、多くの自動車エンジニアが導き出した実験結果などによって生まれるのです。
エンジニアの仕事はなくなる?
エンジニアの仕事はこれから先もなくなるということは無いと考えられています。
特にインターネットがこれほど発達し、企業間の取引などもインターネットで行われている現在、ソフトウェアやネットワークの設計開発をしているシステムエンジニアやネットワークエンジニアは、これからも需要がさらに増えていくことでしょう。
機械系・電気系・自動車系のエンジニアの場合も、これから需要がまったくなくなるということは考えにくいことです。
確かに近年のロボットや人工知能の進化は目覚ましいものがあります。
しかし、ロボット等にある程度の業務ができるようになったとしても、細かい部分の改善・修正は人の手で行なうことになるため、技術者はこれからも必要とされるのです。
それを証明するかのように製造業などにおいては人材不足が深刻になりつつあります。実際にエンジニアの方が多くの企業で求められていますし、これからもエンジニア需要は続いていくと思われるでしょう。
外国人労働者を雇うことを検討する企業も少なくありません。これからも多くの分野においてエンジニアの需要は高まっていくばかりなのです。
どんな分野のエンジニアであったとしても、将来性が見込める仕事に就いていると言えるでしょう。
仕事は大変だがやりがいを持ってやっている人が多い
どの分野で働いていたとしても、エンジニアの仕事は簡単なものではありません。
顧客の要望と実際の仕様の擦り合わせは複数回に及ぶことがあり、プロジェクトの進行状況によっては会社にずっと詰めていなければならない、ということも見られます。
時期によってはかなりの時間を仕事に費やさなければならないことになるでしょう。
また仕事内容が性格的に合わず、就職したもののすぐにやめてしまう人も珍しくありません。
しかしプロジェクトが成功し、開発した製品が世の中で役立っていく時の喜びが大きいので、多くのエンジニアはやりがいや誇りをもって仕事に当たっているのです。
エンジニアと結婚した場合には、やりがいをもって一生懸命仕事をする配偶者を、家庭面から支えていけるようになると良いでしょう。