「看護師になりたい!」
「看護師になるにはどうすればいいの?」
看護師はとても人気のある職業であり、看護師になりたいと感じる人は多いです。
ただ看護師になりたいと思っても、一体どういう手順で看護師になればいいのか分からずに悩んでいる人もいます。
またあなたが学生なのか社会人なのかでも少し状況が変わってくるのも事実です。
そこで今回は看護師になるにはこれからどうしていけばいいのかまとめてみました。
看護師になるには資格が必要
まず学生でも社会人でも看護師になるには資格が必要です。
看護師は医者ほどではないにしても医療行為を行う仕事ですので、看護について勉強した証拠となる資格がなければ働くことができません。
一般企業のように面接をして、採用されるわけではないので注意が必要です。ちなみに大学病院などの国公立系の病院だけでなく、私立の病院でも看護師の資格は要ります。
資格を得るためには試験を受けなければいけませんので、ある程度しっかり勉強しなければ看護師にはなれないと考えておいたほうが良いでしょう。
看護師になるには2種類の資格がある
看護師と言っても、看護師の中には2種類の資格があります。
正看護師と准看護師によく区別されており、微妙に違いがありますので、どちらを目指すか考えた上でこれからの進路を決めていかなかればいけません。
正看護師と准看護師は仕事内容に違いはほとんどありませんが、師長などの看護師の管理職に就けるのは正看護師であり、給料などの待遇面も正看護師のほうが上です。
また准看護師は独自の考えで看護行為をすることが許されておらず、医者もしくは正看護師の指示がなければ動いてはいけないと決められています。
日本全国で見ると、最近は准看護師の数が減り続け、正看護師の数が増えてきていますので、基本的に学生であれば正看護師を目指すものだと思っても構いません。
ちなみに日本看護協会は准看護師を廃止して正看護師だけにしようという動きもあります。
しかし正看護師より准看護師のほうが安い学費かつ最短で看護師になることができるため、社会人や主婦が看護師になろうという場合は准看護師を選択する人も多いです。
正看護師
正看護師になるにはあなたの状況によって方法が変わるところもありますが、ゴールは同じです。
前述したように看護師には資格が要りますので、看護師国家試験を受験して合格しなければいけません。
看護師国家試験は誰でも受験できるわけではなく、看護師を養成する場所でしっかり専門教育を受けた人にしか受験資格は与えられません。
学生や社会人、主婦によって目指し方が若干異なりますので、詳しくは後述します。
准看護師
准看護師になるには、准看護師養成所を卒業する必要があります。
2年制~4年制のところがあり、最短で准看護師になりたい人が多いため、2年制の養成所に通うことが一般的です。
准看護師の養成所は中学校卒業の学歴があれば受験資格がありますので、基本的に誰でも准看護師になれます。
准看護師養成所でしっかり勉強して、准看護師資格試験に合格すれば、准看護師の免許が都道府県知事から発行され、看護師として働くことが可能です。
なお准看護師養成所だけでなく、看護専門学校や看護大学など他の看護学校にいる方でも准看護師資格試験を受けることはできます。
看護師になるためのルート
中学生から看護師になる場合
中学生から看護師になるには「高等学校衛生看護科」を卒業すると、まずは准看護師の資格を取ることが可能です。
そこから看護短期大学や看護学校に通うことで正看護師の免許を取ることができるようになります。
高等学校衛生看護科が3年制、看護短期大学と看護学校は2年制ですので、中学卒業から5年後に看護師になることができる方法です。
最も最短で看護師になれる方法であり、20~21歳から看護師として働くことができるようになります。
こちらのケースで看護師になる人はあまり多くありませんが、一刻も早く看護師を目指したい場合はこちらの方法で看護師になるとよいでしょう。
高校生から看護師になる場合
看護師になるほとんどの人はコチラで紹介するケースで看護師になっています。
もし一般の高校に進学していて、看護師を目指したくなった場合は大きく2種類の進学先に分けられます。
【高校卒業後の看護師になるための進路】
- 3年制の看護専門学校もしくは看護短期大学へ行く
- 4年制の看護大学へ行く
看護師になるには3年制の看護専門学校や看護短期大学へ行くことが一番の近道です。
しかし4年制の看護大学であれば、保健師や助産師としての道も平行して学ぶことができるため、卒業する頃には看護師の国家試験だけでなく、保健師や助産師になるための国家試験の受験資格を得ることもできます。
キャリアを先に積んでおきたい方は4年制の看護大学に行くと良いでしょう。
また国立大学の看護学科であれば、そのまま附属の病院へ就職できますので、それなりに高給の看護師となれるケースが多いです。
社会人・主婦から看護師になる場合
若い頃は看護師になりたいとは思わなかったものの、社会人や主婦になってから看護師になりたいと考える人も珍しくありません。
社会人や主婦でも看護師になるには看護学校で勉強する必要があります。
そこで悩ましいのが准看護師か正看護師のどちらを目指すのかです。
准看護師であれば准看護学校に2年通い、試験に合格するだけで准看護師になれますので、すぐに看護師として働くことができます。
正看護師であれば、看護専門学校や看護短期大学、看護大学のいずれかでしょう。ただ学校によっては社会人や主婦だと受験できないところもあるので、事前に受験資格があるのかどうかチェックが必要です。
ただ正看護師になるには、久しぶりの試験勉強も大変ですし、学費の心配もあるでしょう。
もし学費の面で心配があるのであれば、昼間定時制の看護学校で勉強することをおすすめします。
昼間定時制とは医療機関で働きながら看護師としての勉学に励むことが可能であり、医療機関で働いている分、収入を得ながら資格取得を目指すことが可能です。
後の事を考えると、待遇などを見ても正看護師のほうが良いですし、いずれ正看護師に再チャレンジしたくなるかもしれません。そのためできるのであれば、最初から正看護師への道を歩いていくと良いでしょう。
看護学校は3年制と4年制でどんな違いがあるの?
4年制の看護大学であれば、保健師や助産師としての道も平行して学べることを前述しましたが、3年制と4年制の違いはそれだけではありません。
4年制大学のほうが様々なメリットはあります。
【3年制よりも4年制の方が良いメリット】
- 保健師または助産師の受験資格を得る
- 初任給が高く、昇給も早い
- 専門学校では教わらない一般教養の授業を受けられる
3年制と4年制では取った資格は同じため、仕事内容に違いはないのですが、日本は学歴社会な一面もあります。
そのため4年制の看護大学を卒業している看護師のほうが初任給は高めで、昇給も早いです。
ただ3年制の看護学校であれば、看護大学生よりも1年早く働けるため、経験と給料は1年分多くなります。
早く現場で働きたい人は3年制、基礎・基本から充分に学んでから看護師になりたい方は4年制で看護師を目指すと良いでしょう。
看護師になるにはどれぐらい費用がかかるの?
看護師になるには学校に通う必要があるため、どうしても学費などの費用がかかってしまいます。
看護学校の費用は学校によって異なり、専門学校でも看護大学でも安い他界があるのは事実です。
だいたい初年度の入学金や授業料を合わせると50万~100万円あたりが相場とも言えるでしょう。それからテキスト代なども加算されていきますので、決して安い費用ではありません。
ただ看護学校にも奨学金制度はあります。
自治体や看護学校によって奨学金の仕組みは違いますので、あなたが住んでいる地域の自治体や看護学校が奨学金制度を取り入れているのかチェックしてみると良いでしょう。
中には病院から奨学金を受け取り、卒業後にその病院で数年間勤務することを義務付ける代わりに奨学金をもらうケースもあります。
准看護師から正看護師になるには?
現在、准看護師として働いているものの、給料などの待遇面の改善を考えて、途中で正看護師を目指す准看護師も珍しくありません。
准看護師として働き出したものの、正看護師になるための看護学校へ進学できなった准看護師も多いのです。
そこで正看護師になる機会を得られなかった准看護師向けには、看護専修学校で2年間の通信教育を受けることで、正看護師になるための看護師国家試験資格を得ることができるようになりました。
ただ准看護師として10年以上の臨床経験を持っていることが条件となっています。
現在准看護師として働いていても、正看護師へとキャリアアップすることはできるチャンスはあるのです。
もし待遇を改善したくてスキルアップしたい准看護師の方は看護専有学校に通って、まずは正看護師を目指してみると良いでしょう。
看護師になる方法は人それぞれ
今回は看護師になるにはどうすればよいのかまとめてみました。
人によって置かれている状況は違いますので、看護師になる方法は人それぞれです。
ただ看護学校に行ったからと言って、必ず看護師になれるわけではないことを覚えておきましょう。
比率は少ないものの、学校を卒業したが看護師試験に受からない人もいるのは事実です。
看護師試験用に予備校があるぐらいですので、ある程度は勉強しないと看護師になれないと、ほどよくプレッシャーをかけながら試験に臨むようにしましょう。
准看護師か正看護師のどちらを選ぶのか。
3年制の看護短期大学か4年制の看護大学のどちらを選ぶのか。
など看護師になるには選択肢が広いです。
あなたの目的に合わせて方法を選んで看護師を目指すことをおすすめします。